射出成形金型における「食い切り」とはどのようなものですか?
「食い切り」とは金型の開閉方向に沿った合わせ面を持つ金型構造のことを言います。また、型開き方向に沿った合わせ面を「食い切り面」と言います。製品においてツメのような形状を作る際に使用されるのですが、金型(コアとキャビティ)の合わせ面を付けることで樹脂を遮断する必要があります。射出成形金型における食い切り構造の問題点としては、コアとキャビティの合わせ面がぶつかる可能性が高く、金型を損傷させてしまう危険性があることです。そのため、コアとキャビティの合わせ面に傾斜(勾配)を与えるなど設計面において工夫をする必要があり、製品形状の実現のために3°~5°の勾配を付けるのが一般的です。
射出成形金型における喰い切りでお困りのお客様がおられましたら、一度当社までご相談下さい。